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イラストメイキング(2015年 CLIP STUDIO編)

2015/5/17作成


こいしちゃんの日



■はじめに

今回は、セルシス社開発のCLIP STUDIO PAINT EXを用い、主に効率、柔軟性などを考えたメイキングを解説していきます
影の置き方などのデッサンにかかる部分については、他の解説サイトがすごいですので省いております

(2015/5/14に描いたこいしちゃんを例にしています)



■作業環境設定

まずは、作業をする上で重要になると思われる作業環境の設定です
これまで描いてきた中で作業効率、(個人的な)扱いやすさなどを考えて設定していますのであくまで参考程度に
現時点(2015/5/16)ではこの設定ですが、1年経つとすごく変わっている場合があります




キーボードショートカット、ホットキー(カスタマイズ設定)

特殊な装置は用いず普通のキーボードで設定しています
基本的にどんなソフトでもショートカット変更を行わずに使用しますが、特に長年使っていると面倒な部分が見えてくるので、それを反映した設定になっています
いろいろ書いてありますが、設定する上では、

・他ソフトと共通する部分はなるべく変更しない
・設定しすぎない
・簡単に押せるか

要は、面倒なことにならないように設定を行っています
簡単に押せるかというのは、実際に押す手が動き過ぎたり疲れないかを考慮しているので、上図のように設定するキーの範囲を制限しています
消しゴム、色混ぜに数字が振ってあるのは、同じキーを押す回数でそのツールのパラメーターを一部変更した設定 を呼び出しています

よく使うショートカットを載せているので、イラストを描く際はこの設定がほぼ全てになっていると思います




カラーセット設定

カラーセットは基本、この一番上の段の5色のみを使います

左から白、黒、赤(明度100%、彩度低め)、肌色、かげ(ここでは、陰と影両方の意味で扱います)

それ以外は某原稿で使用していたカラーになりますので、キャラクターによってはそのまま使ったり使わなかったりします
自分で何か色を決めるときはまず、赤ベタで塗りつぶし→「色相・彩度・明度」変更をするような感じです




レイヤー設定
レイヤー設定です
フォルダとレイヤーで構成されて、これをテンプレートとして使用します
基本このレイヤー数で1キャラクターを構成しています

大きな括りで

・清書用(絵フォルダ)
・下書き用のフォルダ

清書用は上から順に

・ペン入れ
・ハイライト
・かげ
・ベタ塗り

が基本セットで並ぶようにしています
そこに赤みを加えるレイヤー、ペン入れの上にハイライトレイヤーを置いたり、アレンジをしています

詳しい部分は後述していきます




■下書き、ペン入れ


下書き

毎回下書きの時点で気づかないのですが、目がおかしいです
最近は絵を描くときは、下書きの時間で5割くらいかけて注意しながら描いていますが、
気づかないまま後々変だなと思ったところを修正していると、それだけ時間がかかってしまいます



ペン入れ

ペン入れはベクターレイヤーを使用しています。
つい2週間前にTwitterで知ったのですが、余計な線を消すときベクター用の消しゴムが非常に強力で驚きました



上図のように消したい線をなぞるだけで綺麗に消すことが可能です
ベクター(計算式で描画する方式)なので

・拡大してもボケない
・パス情報を持っているので、線の修正が簡単(線のパスを編集、線幅調整、濃度調整など)

ちょっと前まではラスターでやっていたので、線の交差する部分まで普通の消しゴムで消していました
なので、ペン入れの効率が格段に上がりました
すごく楽です



■配色


配色

今回はカラーセットでこいしちゃんの色を設定していたので、そのまま選択範囲を指定して塗りつぶしています
キャラクターが違う場合は、まず赤で塗りつぶしてから「色相・彩度・明度」の変更を行います
いじる部分は色相をまずはじめに、その後に色の明るさや、くすみで彩度、明度の調整を行います


顔、目

この時点で顔をほぼ完成させています
特に、目はほぼ作業化しているので単純です。3番目の黒い縁は、選択範囲の縮小を行いベタで塗りつぶします
ハイライトは目全体が光る感じなので、目全体を選択範囲にして塗っています
フォルダやレイヤーをCtrlを押しながらクリックすることで、色がある範囲を選択範囲にすることができます



■赤み、かげ追加


肌の赤み

かげ

かげとして塗っている色は、その他の場所と同色です

フォルダの描画モードを「焼きこみ(リニア)」にすることで、かげの感じを出すことができます
最近まで肌色のかげと他のかげで分けていましたが、肌色のかげだけで大体問題ないことがわかったので、このかげの色で統一しています
フォルダ内に2つレイヤーを置いているのは、下のレイヤーに転写することで塗った色を保護するような役割を果たします
色が合っていない場合は、「色相・彩度・明度」で変更します



■ハイライト、仕上げ、完成


ハイライト、目を明るめに

ハイライトは真っ白で塗ります
目を他と馴染ませる意味合いで同系色で明るくしています


完成

背景、きらきらしたエフェクトなどを加えて完成です
ここまでで、大体1時間前後で描いています



■終わりに

とりあえず、今回のこいしちゃんのlipファイルを置いておきます

このコラムを書いていて、まだ簡略化は出来そうだなーと思いました
量産したり差分を作るときなどは、楽がなるべくできるようにしておきたいです
CLIP STUDIO PAINTは機能が非常に多いので、自分に合った描き方の研究をするのにはとても良いかもしれません


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